ISOの真実

今から25年前、私は当時中堅のEリング製造メーカーに入社した。

私は営業課だった為、週に一度の営業会議に出席する事になるのだが、その時に初めて品質管理部長の発言した「ISO9000」という言葉を耳にした。

これからは「ISO9001」 を取得しないと企業な伸びない!わが社にもISOを導入しよう としきりに訴えて数年後、一つの工場だけが導入された

すでに周りの大手企業にISOが普及された後だったが、金をかけて審査して  規約・ルール・手順を作ってISOを導入したのだから、経営者は設備投資と思って導入したのだが・・・効果はあったのだろうか?

正直なところ、ISOは設備投資ではないので、生産が増えるわけでも、注文が増加するわけでもない。そして品質が向上するというわけでもないと思う。

ISOの最大のメリットは、社内のルール化とPDCAが統一される事 逆に言えば 融通が利かない企業になる可能性もあると思う

もちろん従業員も組織もたくさんある大企業はルール化される事は重要であり、PDCAをチームで行ってプロジェクトを達成する事が効率化に繋がる。    

しかし中小の物づくり企業の場合、ルール以外で融通を利かせる事や、妥協する事、マニュアルが無いほうがスムーズに素早くいくことも多いのだ。

ガチガチにルール化された肩書だけのISO9001認証企業と 自分達の暗黙のルールはあるが、時と場合によってはルールを即座に変えて、目的を達成させられる能力がある。いわゆる臨機応変に対応できる企業。

あなたはどちらの企業に魅力を感じますか? 

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